CLSとは?


チャイルド・ライフ・スペシャリスト(Child Life Specialist:CLS)は、医療環境にある子どもや家族に、心理社会的支援を提供する専門職です。子どもや家族が抱えうる精神的負担を軽減して、主体的に医療体験に臨めるよう支援し、「子ども・家族中心医療」を目指します。

子どもが受け身になりがちな医療の中でも、子ども自身が主体的な存在であり続け、医療体験を上手く乗り越えていけるように、遊びや自己表現、感情表出を促したり、医療体験への心の準備をサポートしたりします。また、医療における子どもたちの心理社会的ニーズを、広く社会に伝えていく役割も担っています。

CLSは、大学や大学院で心理学、教育学、家族学、社会学など、医療における子どもと家族への心理社会的支援に関する学問を学び、幼稚園や保育園、小学校、特別支援学級、病院などの現場での実習、さらには、認定CLSのもと病院でのインターンシップを経て資格を取得する専門職です。現在は、米国に本部を置くChild Life Councilが、CLSの認定やCLSへのサポートを行っており、すべてのCLSは、Child Life Councilが制定した倫理規約に沿って活動をしています。

Child Life Councilが管理運営する、CLS認定試験に合格し、認定を受けたCLSは、正式には”認定チャイルド・ライフ・スペシャリスト(Certified Child Life Specialist:CCLS)”と呼ばれています。

*認定資格についての詳しい情報は、CLS認定資格について をご参照ください。

米国小児科学会は、「チャイルド・ライフは質の高い小児医療のために欠かせない要素である」と断言しており、米国においては、CLSの取り組みは、多くの子ども病院や小児科病棟で一般的なものになってきました。(*1

CLSは、医師、看護師、社会福祉士、心理士、教師や保育士、また子どもの両親など、多職種で構成される医療チームの一員として働きます。その多職種連携医療の中で、CLSは、特に子どもの心理社会的ニーズに焦点を当て、以下を目的に活動しています。

遊びや治癒的遊びを通して、子どもの不安やストレスをできる限り軽減する
子どもが、これから受ける医療を理解し主体的に臨めるように、心の準備をサポートする
子どもと家族、きょうだいを含めた子ども・家族中心医療を目指し、医療における子どもの人権を尊重する
病気の子どもだけでなく、そのきょうだいや周りの子どもたちも心理社会的に支援する
様々な家族の危機的な状況や喪失体験と向き合う家族を支援する
子どもと家族の個別性を大切に、それぞれの子どもと家族に寄り添った支援をする
医療環境下においても、子どもの生活と成長発達を保障する
病院という非日常的な環境に日常を創造し、子どもに優しい医療環境を作る
医療チームの一員として、様々な専門職と協働し、多職種連携医療を遂行する
チャイルド・ライフ専攻の学生やボランティアを教育する
子どもの心理社会的ニーズを広く社会に発信する

 

CLS勤務先一覧はこちらから