業務内容



具体的なチャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)の業務内容は、各施設・各配属先のニーズによって様々であり多岐にわたります。以下に、主な業務内容を紹介します。


子どもは、医療体験や入院生活の中で、様々な思いや感情を心に抱え込むことがあります。そんな表面化しない感情やストレスを安全で適切な方法で表出する、環境や医療体験に適応する、自信や自尊心を取り戻すなど、子どもが自分自身の心を癒すことを目的とした遊びのアプローチです。


子どもがその子らしく主体的でいられる時間、成長発達や同年代との交流を支える時間となるように、子どもの状況に応じて、ベッドサイドやプレイルームで遊びやアクティビティーを提供します。また、医師、看護師、保育士、ボランティアスタッフなどと協働し、季節感や日常性を大切にした季節行事を開催します。


検査や処置、手術などの前に、医師や看護師と連携・協働しながら、子どもの年齢や発達段階に合わせた方法でわかりやすく説明し、子どもの心の準備をサポートします。実際の医療資材や人形、写真などを用いて話したり、遊んだりするなかで、子どもの疑問や質問に答え、不安や恐怖心を受け止めながら、子どもがその子なりに理解し、前向きに主体的に医療体験に臨めるように支援します。


処置や検査の時、子どもが少しでも安心できるように、子どもの体験や感情に焦点を当てて関わり、寄り添います。子どもが孤独にならないように、心の中が怖いことでいっぱいにならないように、おもちゃや絵本を用いたディストラクション技法やリラクゼーション技法を実践し、子どもの緊張や不安、苦痛を軽減できるように支援します。


子どもと家族が病気と向き合い、疾病や状況などを理解・把握した上で治療できるように、医師や看護師と連携して支援します。子どもへの病名・病状告知における支援や告知前後のフォローをします。


病気の子どものきょうだいもまた、家族・環境・生活リズムの変化の中で様々な思いを抱えています。病気のきょうだいを心配する気持ちだけでなく、孤独感、怒り、嫉妬心、罪悪感などの感情を抱くこともあります。そのようなきょうだいの思いも見過ごすことなく、家族全員がお互いを理解し支え合えるように支援します。


長期入院後、再び社会・地元の学校へ戻る時もまた、子どもや家族は戸惑いや不安を抱えます。体調や容姿の変化、活動の制限などがある場合も多いため、退院後の復学がスムーズに行えるように、クラスメイトへの病気の説明、学校での支援のあり方など、家族や学校教諭など多職種で相談・検討し、支援します。


我が子や自分のきょうだいとお別れをしなければならない時、家族が少しでも穏やかであたたかい時間を過ごせるように、多職種と連携しながら支援を行います。家族と一緒に思い出の品を製作するなど、家族のあたたかな思い出作りをサポートします。


子どもに優しい温もりのある医療環境作りを目指し、病院内の療養環境(病室やプレイルーム、処置室、検査室、手術室など)を子ども目線に基づいて環境整備するように心がけています。


親自身が病気を患った場合、親は自分自身の心配に加え、子どもにどう対応したらいいかと不安や戸惑いを抱くことがあります。そのような時、ご両親と一緒に相談を重ねながら、子どもへ親の病気や治療について話をするなど、子どもが抱えている悩みや不安に対する心理社会的支援を行います。